こんにちは、yuuです。
あれもこれもと手を広げたくなる気持ちは誰にでもありますが、 結果として何も得られないこともあります。 このことわざは、そんな“欲張りすぎの落とし穴”を優しく教えてくれる言葉です。
ここでは、意味・由来・使い方・例文・ビジネスでの解釈などをわかりやすく解説していきます。
意味
「二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)」は、 同時に複数のことを狙うと、結局どちらも成功しない という教えのことばです。
“二兎”とは2匹のウサギのことを指し、素早く逃げるウサギを同時に捕まえることがいかに難しいかをたとえにしたもの。ひとつに集中することの大切さを示しています。

あれもこれもと狙うむずかしさを示しています。
よくある誤記:「二頭を追う者は一頭をも得ず」ではありません
このことわざは、しばしば 「二頭を追う者は一頭をも得ず」 と誤って書かれることがあります。
- 「頭(とう)」は牛や馬など大型の家畜に使う数え方
- 「兎(と)」はウサギを表す漢字で、ウサギは「一羽」「一匹」とも数える
- このことわざの元の比喩は「逃げるウサギを追う」状況に由来
そのため、正しい漢字は“兎”であり、「二兎(にと)」が正しい表記です。 SNSや記事でも誤記が多く見られるため、記事を書く際や会話で使う際には気をつけたいポイントです。
由来・語源について
このことわざは、日本の古い説話や狩猟経験の比喩から生まれたとされています。複数の獲物を同時に追えば、どれも逃してしまうという“実感”に基づいた言葉です。
また、中国の古典『荘子』などにも類似の考え方が登場し、「欲張りすぎると何も得られない」という思想は古くから広く共有されていました。 明確な出典が特定されているわけではありませんが、生活感のあることわざとして長く使われてきました。
使い方のポイント
このことわざが使われる主な場面は次のとおりです。
- 優先順位が曖昧で、あれこれ手を出しているとき
- 人に「まずは一つに集中したほうがよい」と伝えたいとき
- 物事を広げすぎて失敗しそうなときの注意として
少し“諭す”ニュアンスが入るため、対人で使う場合は柔らかい表現にすると伝わりやすくなります。
例文
- 二兎を追う者は一兎をも得ず。まずは一つに集中しよう。
- あれもこれも同時に進めた結果、どれも中途半端になってしまった。まさに二兎を追う者は一兎をも得ずだ。
- 副業を増やしすぎて本業まで手が回らなくなった。そんな二兎を追う者は一兎をも得ずの状態は避けたい。
ビジネスシーンでの解釈
仕事の場面でも、「二兎を追う者は一兎をも得ず」の考え方はそのまま活かせます。
たくさんの業務を同時にこなそうとしても、どれも中途半端になってしまうことがあります。
まずは、どの仕事を優先するかをはっきりさせることが大切です。
たとえば、時間や人手、予算といった限られたリソースをあれこれ分散してしまうと、どの取り組みも成果につながりにくくなります。また、マルチタスクは効率的に見えても、注意が分散してしまい、思ったほど結果が出ないことも少なくありません。
反対に、成果が出やすいのは「今もっとも効果が出ることに集中する」姿勢です。
これはビジネス書などで語られる「選択と集中」と同じ考え方で、リソースを無駄なく活かすための基本ともいえます。
日常生活での例
より身近な場面でも、この教訓は活きてきます。
- 勉強と趣味の両立が難しく、どちらも進まない
- ダイエット方法にあれこれ手を出しすぎて、結局どれも続かない
- 複数のSNSを同時に始めて更新が途切れる
- 家事を同時に片付けようとして効率が悪くなる
“ひとつに集中した方が成果が出やすい”ことを実感できる場面はたくさんあります。
類義語・対義語・関連の表現
似た意味を持つ表現や、反対の立場を示すことわざを知っておくと、このことわざの理解がより深まり、使い分けもしやすくなります。
類義語
- 虻蜂取らず : あれもこれも狙って結局どちらも得られない
- どっちつかず : どちらにも決めきれず中途半端な状態になる
- 欲張りは身を滅ぼす : 欲張ると自分が困った結果になる
対義語・関連する考え方
- 一点集中 : 一つに集中することで成果を高める方法
- 一念岩をも通す : 強い意志を持てば困難も乗り越えられる
- 追うべきは一兎 : 目標を一つに絞るべきという現代的表現
英語の類似表現
- If you run after two hares, you will catch neither.
世界的にも“欲張りすぎは何も得られない”という教訓は共通しているようです。
このことわざから学べる教訓
「二兎を追う者は一兎をも得ず」が伝えているのは、単なる“欲張りすぎへの注意”ではありません。大切なのは、今の自分にとって本当に優先すべきことを見極める姿勢です。
あれこれ手を広げるのではなく、まずは大事な一つに集中することで、結果的に大きな成果が生まれやすくなります。
また、短期的な誘惑に流されず、長い目で物事を判断することの重要性も教えてくれます。
こうした姿勢は、日常生活でも仕事でも役立つ普遍的な学びといえるでしょう。
まとめ
二兎を追う者は一兎をも得ず――。
このことわざは、私たちの行動を見直すきっかけを与えてくれます。あれもこれもと気持ちが焦ってしまうときこそ、大切な“ひとつ”に集中したいですね。丁寧に積み上げる行動こそ、確かな成果につながっていきます。
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チビ、あれもこれも欲ばると何もつかめないにゃっ。

ねーちゃん、まずひとつからが良いってことだにゃっ!




