【前編】犬猫の多頭飼いはじめ方|先住犬・先住猫への安全な引き合わせ完全ガイド

🐾いぬねこ飼育記

こんにちは、yuuです。
最近、2匹目の猫をお迎えしました。
たーさんの妹で、わが家の四女となるミヌエットの子猫「はーちゃん」です。
新入りを迎えたときは、先住さんとの関係づくりに特に気をつかいます。この記事ではその体験をもとにまとめました。

新しい家族を迎えるとき、最初の数日〜数週間の「引き合わせ方」が、その後の関係性を大きく左右します。前編では、犬同士・猫同士・犬×猫それぞれのコツと進め方を、具体的な手順で解説します。

後編(健康管理編)はこちら → 【後編】犬猫の多頭飼い|お迎え直後の子犬・子猫の健康管理チェックリスト(初日〜2週間)


心構えとポイント

初めての対面は慎重に行うことが大切です。まずは匂いに慣れさせてから環境共有、視覚的な接触、そして短時間の直接対面という順で段階的に進めましょう。先住さんを優先して声をかけたり、食事や休憩場所を守ってあげることで不安を和らげられます。また、犬は飼い主がコントロールすること、猫には逃げ場を用意することがポイントです。特に犬と猫の組み合わせでは、猫のペースを最優先に進めるのが成功のコツです。

準備(前日までに)

  • 安全基地:新入り用ケージ/サークル、寝床、トイレ、食器、水場を先住と分けて設置
  • 匂い交換用アイテム:タオル/ブラシ(各個体専用→交換)
  • ゲート/仕切り:ベビーゲートやサークルで段階管理
  • 縦の逃げ場(猫):キャットタワー/棚上/高所の導線確保
  • ご褒美:高嗜好おやつ、クリッカー(任意)

進め方(犬猫共通)

匂いの共有(初日〜)

  • 互いを直接会わせず、タオル交換→寝床の入れ替えなどで存在に慣らす

環境の部分共有(2〜3日目)

  • 時間差で相手の生活空間を短時間探索(相手はケージやキャリーで隔離・待機)

視覚接触(3〜5日目)

  • 扉の隙間やメッシュ越しに短時間の“見るだけ”対面
  • 落ち着いていれば距離1〜2mでおやつ同時給餌

短時間の直接対面(5日目以降)

  • 犬はリード装着、猫は高所退避ルートを確保
  • 1〜3分→5分→10分…と短く成功体験を積む

自由時間の拡大

  • 先住が日常を取り戻しているか観察しながら徐々に延長

ケース別のコツ

犬×犬

  • 初対面は中立エリア(リビング以外の室内や玄関前など)で行い、その後に室内へ
  • 先住犬から先に声かけ・おやつ→“先住が守られている”体験を増やす
  • 興奮が強ければ距離を離し平行歩行→座る→おやつ→解散
  • 新入りが子犬の場合は、体力や遊び方が未熟で、先住犬が疲れたり戸惑うことがあります。そのため、対面時間は短めに区切り、落ち着いた雰囲気で慣らすことが大切です。

猫×猫

  • 完全別室を基本に、匂い共有期間をやや長めに設定
  • 視覚接触は短時間+高所確保。シャー・唸りが続けば一段階戻す
  • トイレは頭数+1が目安。砂の種類や置き場を分けてトラブル回避
  • 新入りが子猫の場合は、遊びや探検欲求が強く、先住猫を刺激しやすいです。短時間の交流から始め、逃げ場を十分に用意してあげましょう。

犬×猫

  • 猫のペース最優先。犬はリードで静止→見る→褒めるの練習
  • 猫が通れる柵スリットや棚上を活用し、接触と回避を選べる環境に
  • 追いかけ行動が出たら即中断。再開は距離拡大+短時間

よくある失敗とリカバリー

  • 失敗:初日からフリーで会わせた → 対処:48〜72時間、匂い共有まで戻してやり直し
  • 失敗:威嚇/追走が定着 → 対処:“見る=良いこと”の再学習(距離+ご褒美)
  • 失敗:先住の食欲低下 → 対処:先住の専有ゾーンを復元、ケアを先に

進行目安

  • 穏やかなペア:1〜2週間で同室短時間OK
  • 慎重派/警戒強め:3〜6週間かけて段階的に

焦らず“昨日より一歩だけ前へ”が成功への近道です。

わが家のファーストコンタクト

🐶パピヨン姉妹の場合

長女のえーちゃんが1歳になる少し前、月齢2か月の次女けーたんを迎え入れました。どちらも子犬期だったため縄張り意識が芽生える前で、同居はとてもスムーズに始まりました。

同居を開始して2週間。けーたんのキャリーバッグを独占したみたえーちゃんです。

🐱ミヌエット姉妹の場合

三女のたーさんは、まだまだ遊び盛りの子猫です。月齢2か月の四女はーちゃんを見ても警戒や威嚇をすることはなく、すぐに遊びたそうに近寄っていきました。グルーミング欲が強く、直接触れ合わせると羽交い絞めにして舐めまわしてしまうため、今はまだフリーにはしていませんが、仲良く同居できそうで安心しています。

ケージ越しに初対面のたーさんとはーちゃん。お互いに興味津々です。

まとめ

多頭飼いの引き合わせは、匂いから始まり、環境、視覚的な接触、短時間の直接対面、そして自由時間へと段階的に進めることが大切です。その際には先住さんを優先し、飼い主がすぐに介入できる状況で、安心できる退避ルート・場所を用意してあげることがポイントです。もしうまくいかないと感じたときは、無理に進めず一段戻してやり直し、それぞれの性格に合わせてゆっくり時間をかけてあげるとよいですね。

後編(健康管理編)はこちら → 【後編】犬猫の多頭飼い|お迎え直後の子犬・子猫の健康管理チェックリスト(初日〜2週間)

たーさん
たーさん

チビに優しくするとよいこと(おやつ)がいっぱいあるにゃっ。

はーちゃん
はーちゃん

ねーちゃんだけウマウマしている気がするにゃっ。

タイトルとURLをコピーしました