こんにちは、yuuです。
ニュースや日常会話でよく耳にする「ジリ貧」という言葉。
カタカナと漢字で構成され、略語であるこの言葉が新聞やニュースで標準的に使われ、市民権を得ている点が不思議に感じられます。
この記事では、「ジリ貧」の意味や語源、そして歴史的背景やメディアでの使われ方まで、幅広く解説していきます。
ジリ貧とは?意味を解説
「ジリ貧」とは、「ジリジリと貧しくなる」の略です。
すぐに破綻するのではなく、少しずつ状況が悪化し、抜け出せなくなる状態を表します。
例えば、売上が減少しているのにコストは下がらない企業や、毎日の小さな出費が積み重なって貯金が減っていく家庭などが典型的です。
ジリ貧は比較的新しい慣用句
「ジリ貧」は、ことわざや四字熟語のように昔からある言葉ではありません。
戦後以降、新聞や経済誌で頻繁に使われるようになり、そこから一般的に広まった比較的新しい慣用句です。
もともとは俗語的な言い回しでしたが、今では経済ニュースや日常会話に欠かせない表現になっています。

ジリ貧の語源と由来
この言葉は、「ジリジリ(徐々に進む様子)」と「貧(貧乏・困窮)」を組み合わせて生まれました。
「一気に破綻」ではなく「じわじわ悪化」するイメージが強調されている点が特徴です。
経済記事で「景気のジリ貧状態」などと書かれることが多かったため、一般にも広がり、家計や生活の文脈でも自然に使われるようになりました。
ジリ貧の歴史的背景
「ジリ貧」という言葉が広く知られるようになったのは戦後日本です。
復興期から高度経済成長期にはあまり使われませんでしたが、バブル崩壊後の不況時代には頻繁に登場しました。
特に1990年代の新聞や週刊誌では「企業のジリ貧経営」「景気ジリ貧」といった見出しが並び、経済状況を表す代表的な言葉となりました。
メディアでの使われ方
「ジリ貧」はニュースや記事の見出しでもよく見かけます。
- 経済報道:「業績ジリ貧」「株価がジリ貧」
 - 政治報道:「支持率ジリ貧」
 - スポーツ記事:「チーム成績がジリ貧」
 
このように経済に限らず、社会全般の「徐々に悪化している状態」を伝えるのに便利な表現として使われています。
ジリ貧の使い方と例文
実際の会話や文章での使用例を見てみましょう。
- 売上はあるがコストが膨らみ、会社の経営はジリ貧状態だ。
 - 節約しないと、家計がジリ貧になってしまう。
 - ライバルとの差が広がり、ジリ貧に追い込まれる。
 
いずれも「いきなり危機」ではなく、「少しずつ追い詰められていく」状況を示しています。
ジリ貧の類義表現と対義表現
「ジリ貧」と近い意味や反対の意味を持つ表現もあります。
- 類義表現:「ジリ下がり」「尻すぼみ」「漸減」
 - 対義表現:「右肩上がり」「急成長」「V字回復」
 
「ジリ貧」には、ゆっくり悪化し回復が難しいというニュアンスが込められており、単なる「下がる」とは違う重みを持っています。
まとめ
「ジリ貧」とは、少しずつ悪化していく状態を表す比較的新しい慣用句です。
戦後以降に定着し、経済・政治・スポーツなど幅広い分野で使われています。
ニュースの見出しや日常会話でこの言葉に出会ったとき、背景やニュアンスを理解しているとより深く意味をつかめますね。
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