四文字熟語「朝三暮四」とは?意味・由来・使い方を解説

📝コトノハ綴り

こんにちは、yuuです。
朝三暮四(ちょうさんぼし)」という言葉を聞いたことはありますか? 一見むずかしそうですが、実は現代の私たちにも身近な教訓を含んでいます。

目先の違いにこだわり、本質を見失ってしまうこと。 または、うまい言葉で人をだますこと。 そんな人間の心理を、昔の寓話を通して表したのが「朝三暮四」です。

今回はこの四文字熟語の意味や由来、そして現代での使い方を、わかりやすく紹介していきます。


意味

「朝三暮四(ちょうさんぼし)」とは、表面的な違いばかりに気を取られ、実際には中身が同じであることに気づかない様子を表す四文字熟語です。 また、言葉巧みに人をだますことや、印象操作で相手を納得させるような行為を指すこともあります。

意味は大きく分けて二つあります。

意味説明たとえ
① 目先にこだわる本質を見失うこと「ポイント2倍!」と聞くと得した気分になるけれど、実は価格が上がっている場合など
② ごまかす・言葉でだます言葉の印象で人を動かすこと「実質無料」や「期間限定」といった言葉に弱い私たちの心理

つまり、中身は同じでも見せ方次第で人の印象は変わるという、人間の心理を巧みに表した言葉なのです。 少し皮肉な意味合いもありますが、見方を変えれば「言葉の力を上手に使う」ことの重要さも教えてくれます。


由来(故事)

この言葉の由来は、中国の思想家・荘子(そうし)の『荘子・斉物論篇(せいぶつろんへん)』に登場する寓話から来ています。

昔、猿を飼っていた男がいました。 ある日、男は猿たちに「朝にどんぐりを三つ、夕方に四つやる」と言いました。すると猿たちは怒ってしまいました。 そこで男は言い方を変えて、「では朝に四つ、夕方に三つにしよう」と言うと、猿たちは大喜び。 どちらも合計では七つなのに、猿たちは数字の並びだけで気持ちを変えてしまったのです。

この話には二つの教訓が込められています。 ひとつは「目先の違いにとらわれる愚かさ」。 もうひとつは「言葉の使い方ひとつで相手の反応を変えられる」ということです。

さらに荘子の思想として、「物事に絶対的な正解はなく、感じ方や受け取り方で意味は変わる」という考えが背景にあります。 この寓話は、人の心がいかに言葉や印象に左右されやすいかを、ユーモラスに描いたものなのです。


使い方と例文

この四文字熟語は、主に「目先のことにとらわれて本質を見失う」「巧みに言葉でごまかす」といった場面で使われます。

例文

  • 目先の利益ばかりを追うのは、まさに朝三暮四だ。
  • その説明は朝三暮四のようで、結局どちらも同じことを言っている。
  • 広告の文言を少し変えただけで売上が伸びた。言葉の力とは朝三暮四のようなものだね。

ビジネスシーンや日常会話でも使えますが、やや皮肉を込めたニュアンスがあるため、丁寧に使うとよいでしょう。


現代における「朝三暮四」

現代でも「朝三暮四」は多くの場面に見られます。 たとえば、セールや広告で「50%OFF」と書かれるとお得に感じますが、実際には通常価格が上がっていることもあります。 また、SNSなどでは「言い方を変えるだけで印象が良くなる」投稿が多く、人の心は簡単に動かされてしまいます。

心理学でいう「フレーミング効果」も、まさに朝三暮四と同じ考え方です。 同じ内容でも“見せ方”や“言葉の枠組み”を変えるだけで、受け取り方がまったく違う結果になる現象を指します。

このように「朝三暮四」は、古い故事でありながら、現代の情報社会にもぴったり当てはまる言葉といえるでしょう。


類義語・対義語

分類語句意味のポイント
類義語羊頭狗肉(ようとうくにく)見かけと中身が違うこと
類義語虚飾(きょしょく)外見を飾り立てること
類義語言葉のあや言葉の使い方の巧みさ
対義語実直(じっちょく)誠実で飾り気のないこと
対義語本質主義形より中身を重んじる考え方

まとめ

「朝三暮四」は、猿の寓話から生まれた「人の心理」と「言葉の力」を象徴する四文字熟語です。 表面的な違いに惑わされず、物事の本質を見抜くことの大切さを教えてくれます。

また、荘子が伝えたように「すべての価値は受け取り方次第」という哲学的な視点も含まれています。 だからこそこの言葉は、単なる皮肉ではなく、“ものの見方を問い直すきっかけ”として今も生き続けているのです。

現代社会では、言葉や情報があふれています。 「数字」や「印象」に惑わされず、しっかりと中身を見極める目を持ちたいですね。

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言葉の奥深さをもっと楽しみたい方へ。

たーさん
たーさん

見た目が違っても中身が同じってこと、あるにゃっ

はーちゃん
はーちゃん

でもおやつは見た目はなんでも、中身が美味しければ問題ないにゃっ!

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