慣用句「鯖(さば)を読む」とは?意味・由来・使い方をわかりやすく解説

📝コトノハ綴り

こんにちは、yuuです。
日常会話の中で「それ、ちょっと鯖読んでない?」といった言葉を聞いたことはありませんか。年齢や人数、数を少しだけごまかしたときに使われる表現ですが、意味や由来まできちんと理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、慣用句「鯖を読む」について、意味や語源、具体的な使い方を中心に、言葉の背景も交えながらわかりやすく解説していきます。


意味

「鯖を読む」とは、実際の数よりも多く言ったり、少なく言ったりして数をごまかすことを意味する慣用句です。
特に、年齢や人数、数量など、日常的によく話題にのぼる数字に対して使われることが多い表現です。

この言葉が指す「ごまかし」には、いくつかの特徴があります。

  • 多少の誇張や省略を含むことが多い
  • 深刻な嘘というより、軽い調整に近い
  • 冗談や照れ隠しとして使われることもある

たとえば、正確な人数を数えていないまま「10人くらい」と答えた結果、実際は8人だった、というような場合も「鯖を読んだ」と表現されることがあります。
また、自覚的に数を調整する場合だけでなく、無意識のうちに実際とずれた数字を言ってしまうケースも含めて使われるのが特徴です。

魚市場で、正確に数える余裕がなく魚を急いで数えている人の様子
大量の魚を急いで数える市場の様子は、「鯖を読む」という言葉の由来をよく表しています。

由来と語源

では、なぜ数をごまかすことを「鯖を読む」と言うのでしょうか。
この表現の由来は、江戸時代の魚市場にあるといわれています。

鯖は非常に傷みやすい魚として知られています。そのため、市場では一匹ずつ丁寧に数える時間がなく、素早くまとめて数える必要がありました。
朝の市場は活気にあふれ、次々と魚をさばき、売りさばく必要があったため、どうしても数え方が大雑把になりがちだったのです。

その結果、

  • 実際より多く数えてしまう
  • 逆に少なく数えてしまう

といったことが起こりやすくなり、「鯖の数はあてにならない」という認識が広まったとされています。

また、「読む」という言葉には、現代のように文章を読むという意味だけでなく、数を数える、勘定するという意味もありました。
こうした背景から、「鯖を読む」はいい加減に数えること、数をごまかすことを表す慣用句として定着したと考えられています。


「鯖を読む」の使い方

「鯖を読む」は、日常会話の中で比較的気軽に使われる表現です。ここでは、場面別に使い方を見ていきましょう。

日常会話での使い方

年齢や人数など、はっきり言うのが少し気恥ずかしい場面で使われることがあります。

  • 「年齢? ちょっと鯖読んでるからね」
  • 「参加者は10人くらいかな。少し鯖読んでるけど」

正確さよりも会話の流れを優先したいときに、柔らかく使われることが多い表現です。

軽い冗談としての使い方

自分自身に対するツッコミや、場を和ませる目的で使われることもあります。

  • 「今の数字、完全に鯖読んでたな」
  • 「それはさすがに鯖読みすぎじゃない?」

この場合、相手を責めるというよりも、笑いを含んだやり取りとして機能します。

第三者を指すときの使い方

誰かの申告した数字に対して、やや疑いを込めて使われることもあります。

  • 「その人数、ちょっと鯖読んでる気がする」
  • 「売上予測、鯖読んでないか確認しよう」

文脈によっては冗談にも、注意喚起にもなるため、使い方次第で印象が変わる表現です。


似た意味を持つ言葉との違い

「鯖を読む」と似た意味を持つ言葉はいくつかありますが、それぞれニュアンスには違いがあります。

  • ごまかす:意図的に真実を隠す印象がやや強く、評価が厳しくなりやすい表現です。
  • 水増しする:数量や金額などを、実際より多く見せる場合に使われることが多い言葉です。
  • 大げさに言う:事実を誇張して伝えることを指し、必ずしも数に限らない表現です。

「鯖を読む」は、これらの言葉に比べて、ややユーモラスで柔らかい響きを持つ表現だといえるでしょう。


現代でも使われている言葉なのか

「鯖を読む」は、由来をたどると古い表現ですが、現代でも十分に通じる慣用句です。
日常会話だけでなく、ブログやSNSなどでも見かけることがあり、数字に対する軽い自己ツッコミとして使われる場面も少なくありません。

一方で、若い世代では意味は理解できても、頻繁に使う言葉ではない場合もあります。
そのため、使う相手や場面を意識することで、より自然に言葉を使うことができます。


言葉の背景を知ると見えてくる面白さ

「鯖を読む」のように、食べ物や日常の風景から生まれた慣用句は数多く存在します。
市場での慌ただしいやり取りや、人々の生活感がそのまま言葉として残っていると考えると、日本語の面白さや奥深さを感じられます。

意味だけを知って使うのも便利ですが、由来を知ることで、言葉がより身近に感じられるのではないでしょうか。


まとめ

「鯖を読む」とは、数や年齢などを実際より多く、または少なく言ってごまかすことを意味する慣用句です。江戸時代の魚市場で、鯖を素早く数える必要があったことに由来するとされ、現代でも日常会話の中で使われています。
軽い冗談として使えば会話を和ませてくれる便利な表現ですが、場面によっては正確さが求められることもあります。言葉の由来やニュアンスを知ったうえで使うと、日本語の奥深さや面白さをより感じられるのではないでしょうか。

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言葉の奥深さをもっと楽しみたい方へ。

たーさん
たーさん

チビ、急いで数えるとズレることもあるにゃっ。

はーちゃん
はーちゃん

ねーちゃん、それが「鯖を読む」ってやつにゃっ!

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