ことわざ「冬来たりなば春遠からじ」とは?意味・由来・使い方をわかりやすく解説

📝コトノハ綴り

こんにちは、yuuです。
毎日を過ごしていると、なかなか思うようにいかず、「この状況はいつまで続くのだろう」と感じることがありますよね。そんなとき、そっと背中を押してくれるのが、ことわざ「冬来たりなば春遠からじ」です。
今回は、この言葉の意味や由来、使い方を、できるだけわかりやすく丁寧に解説していきます。


意味

「冬来たりなば春遠からじ」とは、つらい時期や苦しい状況が続いていても、その先には必ず良い時が訪れるという意味のことわざです。
今が冬のように厳しい状態であればあるほど、次に訪れる春はすぐそこまで来ている、という前向きな考え方を表しています。

結果が出ない努力の途中や、先が見えず不安なときに使われることが多く、希望を失わないための言葉として長く親しまれてきました。

雪原の中央で雪が溶け、小さな芽が芽吹いている様子と、遠くで背中を向けて立つ人物の後ろ姿。
雪に覆われた冬の景色の中で、静かに芽吹く小さな命。
厳しい季節の先に、確かな変化が始まっていることを感じさせる一枚。

「来たりなば」「遠からじ」に使われている古語表現について

「冬来たりなば春遠からじ」ということわざには、現代ではあまり使われなくなった古語由来の表現が含まれています。
意味をより深く理解するために、それぞれの言葉を見てみましょう。

まず「来たりなば」は、古語の助動詞と接続助詞が組み合わさった表現です。
「来たり」は、動詞「来る」に完了の意味を添える言い回しで、「すでに来た」「到来した」というニュアンスを持ちます。
そこに「〜なば」が付くことで、「もし〜ならば」「〜した以上は」という、仮定でありながら確定に近い条件を表します。

つまり「冬来たりなば」は、

  • 冬が来たのなら
  • すでに冬に入った以上は

という意味になります。

次に「遠からじ」は、古語の打消推量の助動詞「じ」を用いた表現です。
「〜じ」は「〜ないだろう」「〜ではあるまい」という意味を持ち、ここでは、

  • 春は遠くないだろう
  • 春が来ないはずがない

という、強い肯定を含んだ言い回しになります。

この二つを合わせることで、「冬がすでに来ているのなら、春が遠いはずがない」という、論理的で力強い希望の表現が完成します。


言葉を分けて考えると理解しやすい

古語の説明を踏まえたうえで、全体を改めて整理してみましょう。

  • :困難な時期、停滞、苦しみ
  • :希望、回復、明るい未来
  • 遠からじ:そう遠くはない、必ず訪れる

このことわざは、単なる楽観ではなく、「変化はすでに始まっている」という視点を含んでいる点が特徴です。


由来と背景

「冬来たりなば春遠からじ」は、日本で生まれたことわざではありません。
もともとは、イギリスの詩人 パーシー・ビッシュ・シェリー が書いた詩に由来しています。

シェリーの詩『西風に寄せる歌』の中には、
If Winter comes, can Spring be far behind?
(冬が来たなら、春が遠いはずがあるだろうか) という印象的な一文があります。
この言葉が翻訳を通して日本でも知られるようになりました。

その後、この表現は人生訓として受け入れられ、現在のことわざとして定着しています。
西洋文学が背景にある点も、この言葉の特徴の一つです。

窓辺で白猫と金茶色の子猫が寄り添って眠り、外の雪景色と小さな芽のついた枝が見える様子。
まだ外は冬でも、寄り添うぬくもりの中には、穏やかな時間が流れています。
春を待つ、静かなひととき。

使われる場面と使い方

このことわざは、次のような場面で使われることが多いです。

  • 努力を続けているのに成果が出ないとき
  • 失敗や挫折を経験した直後
  • 体調不良やスランプが続いているとき
  • 新しい挑戦の途中で不安になったとき

相手を励ます言葉として使うだけでなく、自分自身に言い聞かせる言葉としても向いています。


日常で使える例文

実際の使い方を、例文で見てみましょう。

  • 「今は大変だけど、冬来たりなば春遠からじだよ。もう少し頑張ろう」
  • 「結果が出ない時期こそ、冬来たりなば春遠からじだと思って続けたいです」
  • 「失敗続きですが、冬来たりなば春遠からじと信じて前に進みます」

似た意味を持つことわざ

「冬来たりなば春遠からじ」と似た意味を持つ言葉には、次のようなものがあります。

  • 明けない夜はない:どんなにつらい状況でも、必ず終わりが来る
  • 苦あれば楽あり:苦労のあとには、楽しいことが待っている
  • 雨降って地固まる:困難な出来事が、かえって良い結果につながる

使うときの注意点

前向きな意味を持つことわざですが、使う際には少し配慮が必要です。
相手が深く落ち込んでいる場合、この言葉が励ましではなく、軽く聞こえてしまうこともあります。また、すぐに状況が好転するという意味ではなく、時間や努力を重ねた先に変化が訪れることを示す言葉です。

相手の気持ちや置かれている状況を考えながら、押しつけにならないよう、そっと寄り添う形で使うことが大切です。


まとめ

「冬来たりなば春遠からじ」は、今がつらい状況であっても、その先には必ず希望があることを静かに伝えてくれることわざです。
古語由来の表現を用いることで、単なる励ましの言葉ではなく、時間の流れや経験の積み重ねを感じさせる重みを持っています。

結果が出ない時期や、不安で立ち止まりそうなときほど、この言葉は心に響きます。変化は突然訪れるものではなく、気づかないうちに少しずつ進んでいるものだという視点を与えてくれるからです。

もし今、長い冬の中にいると感じているなら、この言葉を思い出してみてください。
春は、思っているよりもずっと近くで、静かに待っているのかもしれません。

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たーさん
たーさん

今は寒くても、そのうち春は来るにゃっ。チビ、焦るんじゃないにゃっ。

はーちゃん
はーちゃん

じゃあ今はぬくぬくしながら待つにゃっ。

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