こんにちは、yuuです。
この記事では、四文字熟語「朝令暮改」について、由来・意味・使い方をわかりやすく解説します。
四文字熟語とは?
四文字熟語とは、四つの漢字で構成された熟語のことを指します。
多くは中国の古典や歴史書に由来し、短い中に深い意味や教訓を含んでいるのが特徴です。
現代日本でも、ことわざと並んで会話や文章表現に用いられています。
例:
- 「五里霧中」= 物事の見通しが立たない
- 「一石二鳥」= 一つの行動で二つの利益を得る
このように、四文字熟語を知っていると、文章や会話に説得力や表現の幅が広がります。
「朝令暮改」とは?
由来
「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」は、中国の歴史書『史記』に由来します。
秦の時代、法律や命令を朝に出しても夕方には変えてしまうことが多かったという記述があり、そこからこの言葉が生まれました。『史記』には「朝に令し暮に改む」とあり、統治の一貫性を欠いて人心が乱れた様子が記されています。

意味
- 朝に出した命令を夕方には改めること。
- 方針や言うことがころころ変わることのたとえ。
- 一貫性がなく、信用を失い混乱を招く様子。
使い方の例文
- 「上司の指示が朝令暮改で、現場は大混乱だ」
- 「政策が朝令暮改では、国民の信頼を得られない」
- 「彼は朝令暮改だから、結局誰もついてこなくなった」
よくある勘違い
勘違いの内容
「ちょうれいぼかい」は、音とその意味から「朝礼で言ったことを夕方には覆す」という意味なんだなと解釈していました。
誤解の原因
- 朝礼(ちょうれい): 職場や学校などで朝に行う短い集会。連絡事項の共有や挨拶、目標確認などが目的。
- 朝令(ちょうれい): 朝に出された命令や指示。
どちらも「朝」に関係はしていますが、四文字熟語が「朝の行事や集会で言ったこと」を指すと考えるのは、あまりにカジュアル過ぎます。
本来の意味
「朝に出した命令・指示」を改めるから現場が混乱するのです。
また「朝令暮改」は「船頭多くして船山に登る」とも通じます。会社員あるある的に「上の方の考えは現場には計り知れない」という教訓を表しているとも言えます。
ポイント
- 「朝令暮改」は否定的な意味で使うのが一般的です。
- 一貫性を欠き、信用を失い混乱を招くニュアンスがあります。
- 「臨機応変」と混同しやすいですが、臨機応変は状況に応じて柔軟に対応する“良い意味”で使われるのに対し、「朝令暮改」は場当たり的な対応という“悪い意味”です。
まとめ
「朝令暮改」は、「言うことが変わりやすい」という状況を的確に表した言葉です。
由来を知っておくと、単なる熟語以上に奥深いニュアンスを理解できます。
会話や文章で使う際は、一貫性のなさや信用を欠くことを批判する場面で活用すると効果的です。
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たーさん
四文字熟語を知ると頭がよくなった気分にゃっ!

