ことわざ「泥棒を捕らえて縄をなう」とは?意味・由来・使い方を解説

📝コトノハ綴り

こんにちは、yuuです。
日々の生活や仕事の中で、「もっと早く準備しておけばよかった…」と後悔した経験はありませんか。そんな場面を的確に言い表すのが、ことわざ「泥棒を捕らえて縄をなう」です。
この記事では、このことわざの意味や由来、使い方をやさしく解説しながら、現代の私たちの暮らしにどう活かせるかを考えていきます。


意味

「泥棒を捕らえて縄をなう」とは、事が起きてから慌てて準備をすることを意味することわざです。
本来は、泥棒を縛るための縄は、あらかじめ用意しておくべきものです。それを、泥棒を捕まえたあとで作り始めても遅いですよね。この様子から、準備不足や後手後手の対応を戒める言葉として使われています。

このことわざには、次のようなニュアンスが含まれています。

  • 問題が起きてから動き出す様子
  • 事前の備えが足りなかったことへの反省
  • やや批判的・皮肉な意味合い

そのため、使い方によっては相手を責める印象になることもあり、場面を選ぶ表現でもあります。

泥棒を捕まえた警官が、汗をかきながらその場で縄をなっている様子を描いたイラスト
「泥棒を捕らえて縄をなう」──捕まえてから縄を用意し、慌てる警官の様子

由来

このことわざは、非常に具体的で想像しやすい情景から生まれました。
昔の暮らしでは、泥棒を捕まえた際に縛るための縄は、身近な道具の一つでした。それにもかかわらず、縄を用意していなかったために、捕まえてから慌てて縄をなう――その後手に回った対応が、そのまま教訓として言葉になったのです。

特別な知識がなくても状況が伝わるため、時代を超えて使われ続けてきました。
「準備の大切さ」を、これほど端的に伝える表現は、今でも十分に通用します。


「縄をなう」という表現について

「泥棒を捕らえて縄をなう」に使われている「なう」という言葉は、現代の日常会話ではほとんど使われなくなった表現です。
ここでいう「なう」とは、「縄を編む」「より合わせて作る」という意味を持つ、昔の言い回しです。
現在であれば、「縄を作る」「縄を用意する」と言い換えたほうが、意味は直感的に伝わるでしょう。
ただし、ことわざでは、当時の生活感や情景をそのまま残すために、「縄をなう」という表現が今も使われています。

言葉自体は古くても、

  • 捕まえてから準備するのは遅い
  • 事前の備えが大切

という教訓は、現代にも変わらず当てはまります。
少し聞き慣れない表現だからこそ、意味を知ることで、ことわざへの理解がより深まります。


使われる場面と使い方

「泥棒を捕らえて縄をなう」は、日常のさまざまな場面で使われます。

日常生活での例

  • テスト前日に慌てて勉強を始める
  • 出かける直前に忘れ物に気づき、準備をやり直す

仕事やビジネスの場面

  • トラブルが起きてから対応マニュアルを作成する
  • 納期直前になって人手不足に気づく

このように、「もっと早く動いていればよかった」と感じる状況を表す際に用いられます。

ただし、相手に直接使うと、
「準備が足りなかった」と強く指摘する印象になりがちです。
そのため、

  • 自分自身の反省として使う
  • 状況を客観的に説明する文章で使う

といった使い方が、柔らかく伝えやすいでしょう。


例文で確認する

具体的な使い方を、例文で見てみましょう。

  • 「計画を立てずに進めた結果、泥棒を捕らえて縄をなう状態になってしまいました。」
  • 「災害が起きてから対策を考えるのは、泥棒を捕らえて縄をなうようなものです。」
  • 「あとで慌てないように、泥棒を捕らえて縄をなうことにならない準備をしておきたいですね。」

自分の行動を振り返る文脈で使うと、自然で共感を得やすくなります。


似た意味のことわざ・慣用句

「泥棒を捕らえて縄をなう」と似た意味を持つ言葉もあります。

  • 後の祭り:物事が終わってから悔やんでも手遅れであること
  • 覆水盆に返らず:一度起きてしまったことは、元に戻らないこと
  • 転ばぬ先の杖:失敗しないように、前もって備えること

特に「転ばぬ先の杖」は、準備の重要性を別の角度から補足してくれる表現です。

→ 詳しくはこちら:ことわざ「転ばぬ先の杖」とは?意味・由来・使い方を解説


反対の意味を持つ言葉

準備や先回りの行動を評価する言葉もあります。

  • 備えあれば憂いなし:あらかじめ準備をしておけば、心配することはないという意味
  • 用意周到:準備や手配がすみずみまで行き届いていること
  • 先手必勝:物事は先に行動したほうが有利になるという考え方

「泥棒を捕らえて縄をなう」が準備不足への戒めであるのに対し、
これらは事前の備えや計画性の大切さを前向きに表した言葉です。


現代に生きる教訓

このことわざは、現代の暮らしにもそのまま当てはまります。
防災対策、情報管理、健康管理、仕事のスケジュール管理など、「起きてから考える」のでは遅いことは少なくありません。

大切なのは、

  • 誰かを責めるために使うのではなく
  • 自分自身への戒めとして受け止めること

「泥棒を捕らえて縄をなう」という言葉を思い出すことで、
「今、準備しておくべきことは何だろう?」 と立ち止まって考えるきっかけになります。


まとめ

「泥棒を捕らえて縄をなう」は、事前の備えの大切さを教えてくれることわざです。
少し耳が痛い表現ではありますが、だからこそ印象に残り、行動を見直すヒントになります。

後悔してから慌てるよりも、少し早めに準備をすること。
このことわざを、自分自身へのやさしい注意喚起として、日常に活かしていきたいですね。


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言葉の奥深さをもっと楽しみたい方へ。

たーさん
たーさん

チビ、あとで慌てるのは泥棒捕らえて縄をなうって言うんだにゃっ

はーちゃん
はーちゃん

そうだね、ねーちゃん。先に準備しとくのが一番ってことにゃっ

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