こんにちは、yuuです。
今回は、AI4コマ漫画×言葉シリーズのコラボとして、ことわざ 「灯台下暗し」 をテーマにした作品をご紹介します。
一生懸命探しているのに、実はすぐ近くにあった。
そんな経験、誰しも一度はありますよね。
今回はその“見落としあるある”を、たーさんが全力で演じてくれました。
※詳しくはこちら→:四文字熟語「一所懸命」とは?意味・由来・使い方を解説
4コマ漫画

部屋中を必死に探し回るたーさん。
あらゆる場所を確認した末に辿り着いたのは、意外にも「いちばん身近な場所」でした。
大切にしているおもちゃが見当たらず、「なくなった!」と大騒ぎしながら探し回るたーさん。
棚の上や家具の隙間まで徹底的に捜索する姿は、まるで探偵のようです。
ところが、必死に探したその結果――実はすぐ足元にあった、という展開。
真剣に探していたからこそ、最後のコマで見せる脱力した表情には、「あるある」と共感してしまいます。

📖ことわざ「灯台下暗し」とは
身近なところほど見落としやすい
「灯台下暗し」ということわざは、遠くの海を明るく照らす灯台でも、実は自分の足元は暗くなっている、という情景から生まれました。
そこから転じて、「身近なことほどかえって気づきにくい」という意味で使われています。
探し物をしてあちこち探し回った末、結局すぐ近くにあった――そんな経験は、多くの人が一度はしているのではないでしょうか。
由来と意味の広がり
「灯台下暗し」は、単なる“探し物あるある”にとどまらず、人生や人間関係にも通じる示唆を含んだことわざです。
- 大きな課題ばかりに目を向け、身近な改善点を見落としてしまう
- 遠くの人の意見を重視しすぎて、近くにいる人の声を聞き逃す
- 自分の強みや可能性を外に求めすぎて、足元にあるものに気づかない
このように、「灯台下暗し」は日常のさまざまな場面に当てはまります。
現代社会での応用例
現代の暮らしに置き換えてみると、次のような場面が思い浮かびます。
- 仕事で新しいアイデアを探すあまり、既存の資料や過去の経験を活かしきれていない
- 健康のために特別な運動法を探し続け、日々の歩行や姿勢といった基本を後回しにしてしまう
- 家族や同僚など、いちばん近くにいる人の気持ちをつい後回しにしてしまう
どれも、「まず足元を見直すことの大切さ」を教えてくれる例です。
身近な『灯台下暗し』の一例
例えば、飼い猫が見当たらず家中を探し回った末、実は押し入れの中で丸くなって寝ていた――そんな場面。
まさに「灯台下暗し」そのものです。
遠くを探しに行く前に、すぐそばを確認するだけで解決することも、意外と多いのかもしれません。

まとめ
「灯台下暗し」ということわざは、私たちに
「遠くを照らす前に、まず足元を見直すこと」 の大切さを教えてくれます。
身近なものを軽んじず、日常の中にある小さな気づきを大切にすることで、暮らしや考え方は少しずつ豊かになっていくのではないでしょうか。
素材公開と制作の裏側
AI4コマ漫画は、ストリーリー→構成案 → ラフ(絵コンテ風) → 完成の流れで仕上げています。
シーン構成案
今回の元になったシナリオはこちらです。
コマ1|大慌ての捜索開始
場面:猫が部屋中を走り回っておもちゃを探している様子
構図:室内の広い一角に、猫が奥から手前へ走り抜ける動線で配置
表情:焦り気味に目を大きく開き、口も少し開いた必死な表情
ポイント:部屋のあちこちを探し回っているという躍動感を1コマで示す
コマ2|本気の大捜索
場面:棚の上、キャビネットの下、ケージ裏までしつこく探している様子
構図:1コマの中に3カット(棚の上を覗く/キャビネット下を覗き込む/ケージ裏に回り込む)を横並びでまとめる構成
表情:どの動作でも眉間に力の入った真剣な険しい目つき
ポイント:あらゆる場所を探しても見つからない徒労感と必死さを表現
コマ3|意外な発見
場面:ふと足元を見ると、猫が寝床にしているタッパーベッドの中におもちゃを発見する瞬間
構図:手前に猫の顔や前足、視線の先にタッパーがあり、中におもちゃが転がっている構図
表情:目を丸くして「えっ?」と驚く表情
ポイント:灯台下暗しの核心シーンで、視線誘導をはっきりさせる
コマ4|オチと余韻
場面:さんざん探したのに足元にあったと悟り、猫がタッパーの前で脱力して座り込む
構図:猫とタッパーベッドを中央に置き、背景はシンプルにして締めのリアクションを強調
表情:目が半開き、口が「へ…」のようにゆるんだ困惑と脱力の表情
ポイント:タイトル「灯台モト暗し」に対応する、可愛く情けないオチとなる構図
絵コンテ風ラフ

今回のラフは、想定とは異なり 5コマ漫画として生成されました。
その結果、2コマ目にあたる「大捜索」の場面を、3つに分割して展開させるイメージが明確になり、構成の方向性を掴むことができました。

背中に模様、ケージに挟まる!?大捜索の場面
一方で、実際に生成を進めてみると、猫の模様を安定させたまま、3つの場面をそれぞれ独立した構図として成立させることは想像以上に難しい作業でした。
最終的に採用した絵も、耳の模様に若干の差異は残っていますが、AI生成画像で「1コマの中に3カットを入れる」という試み自体は、成功したと言えると思います。

前のコマの必死に探すの影響が強く出てしまいました
また、大捜索の流れを強く意識した影響で、3コマ目の「発見」のシーンでは、タッパーと猫が融合してしまうという大胆な誤生成も発生しました。

表情は発見!なのにおもちゃは視線とは別の場所に!?な場面
さらに、「発見した!」という表情にもかかわらず、目の前には何も存在しない絵が生成されることもありました。
これは、「灯台下暗し」= 前足の足元を見る行為
と 発見したもの = タッパーの中のおもちゃ
が、AIの中で同一の対象として正しく結び付けられなかったことが原因だと考えられます。
4コマ目では、猫の模様が安定し、構図もきれいに決まったものの、今度は肝心のおもちゃ(ボール)の色が前のコマと一致しないという問題が起きました。
小物については、色や形を細かく指定するとAIが混乱し、かえってミスを誘発することがあるため、あえて詳細指定をしていません。そのため、こうしたズレは生成過程ではよく起こります。

構図はイメージ通りだったものの、小物の色がつながりNG
それでも最終的には、試行錯誤を重ねながら、ことわざ「灯台下暗し」の意味をしっかり体現した4コマ漫画に仕上げることができたと感じています。
※タイトルとは、生成AIが画像生成時に自動でつける画像の名前のことです。
関連記事
🌸AI4コマ漫画制作の基本ステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. アイデア出し | 日常の小さな「あるある」や「ギャップ」をテーマにストーリーを作る |
| 2. シーン構成案を作成 | ChatGPTにストーリーを伝えて、4コマのシーン構成案を作る |
| 3. 絵コンテ風ラフを生成 | シーン構成案を元に、ChatGPT(DALL·E)で各コマの場面をシンプルな線画で生成する |
| 4. 各コマの詳細プロンプトを作成 | 絵コンテ風ラフを確認し、ChatGPTで各コマの日本語と英語のプロンプトを出力する |
| 5. コマごとに漫画を生成 | ChatGPT(DALL·E)で、1コマずつシーンを出力(セリフや効果はなしの絵のみ) |
| 6. 仕上げ | 仕上げはCanvaでコマをつなげて、セリフや効果を入れて完成 |
使用ツールはChatGPTとCanvaだけなので、無料の範囲でも作成することができます。
●無料で試せる!おすすめ生成AIツール
⚙️ ChatGPT(OpenAI)汎用テキスト生成・質問回答に幅広く対応 ⚙️ Claude(Anthropic) 長文要約や文章理解が得意 ⚙️ Gemini(Google) Google連携のAIアシスタント 🖼️ DALL·E イラストや写真風画像を生成 🖌️ Midjourney 高品質アート系画像生成 🖌️ Stable Diffusion 無料利用可・カスタマイズ自由

チビ、遠くばっかり見てたらダメだったにゃっ

ねーちゃん、足元チェックも大事にゃっ



